お悩みカフェ❽ 一番の要の存在です
〈Q〉特別支援学校教諭・40代の悩み
特別支援教育コーディネーターなど、気づけばいつも「つなぐ役」を任されています。保護者の話を聞き、担任の思いを聞き、外部機関とも連絡を取り、一日が終わる頃には「今日、私は何人分の気持ちを抱えているんだろう……」と、ふっと我に返ることもあります。この役割、どう受け止めたらいいのでしょうか。)
〈A〉一番の要の存在です
まず言わせてください。「つなぐ人」は、それこそ学校というチームの中で絶対に欠かせない、一番の要の存在です。
何本もの電話をかけ、何人もの話を聞き、いくつもの〝トラブルの芽〟を摘み、〝安心の種〟をまいている。これはもう、立派な仕事です。
ただ、「つなぐ役」のしんどさは、単なる裏方仕事とは少し違いますよね。
担任の焦り、保護者の不安、外部機関の専門的な視点─それぞれはもっともなのに、同時に全部を受け止めると、心がパンパンになる。その負荷を、あなたは一身に引き受けています。
「つなぐ役」は、問題を派手に解決するヒーローではありません。むしろ、立場や言葉の違いを〝翻訳〟し、感情がぶつからずにすむ通路をつくる人。
5分の電話で安心してもらえた。10分の立ち話で表情が和らいだ。「それなら、やってみます」と言ってもらえた。その一つ一つが、問題を未然に防ぐ力になっています。
そして、ここがとても大事なポイントです。
つなぐ役の人ほど、自分の気持ちは後回しにしがち。でも、本当は─あなた自身も、誰かにつながっていていい。
「実はさ……」と愚痴を言う。「それ、分かる」と即答してくれる仲間に話を聞いてもらう。それは甘えではなく、感情を扱う仕事を続けるための、れっきとした専門的メンテナンスです。
とにもかくにも、あなたが間に立ち、言葉を選び、関係をつないだ分、間違いなく、誰かが救われています。目立たなくても、手応えがなくても、人と人がちゃんとつながって一日が終わったなら、それは十分過ぎる成果です。
どうか、ときどき心の中で、こう言ってあげてください。「今日も、たくさんつないだ。よくやった」と。
