お悩みカフェ❹ それは〝副校長あるある〟です
〈Q〉小学校副校長・40代の悩み
副校長として働くようになってから、「ありがとう」と言われる機会が、前より減った気がします。仕事は確実に増えているのに、学校がうまく回っているときほど、自分の存在が見えなくなるような感覚もあります。校長でもなく、担任でもない。調整役や裏方に回ることが多い立場だからこそ、「自分はちゃんと役に立っているのだろうか」と、ふと不安になることがあります。これは、副校長あるあるでしょうか。
〈A〉それは〝副校長あるある〟です
はい、とても〝副校長あるある〟です。しかもこれ、「気のせい」でも「年のせい」でもありません。
副校長・教頭の仕事って、何かを大きく成功させるというより、「問題が起きないようにする」「こじれそうな話を丸く収める」「教職員の負担が増えないよう、事前に調整をする」──そんな場面が圧倒的に多い役割ですよね。
でも、それって実は、かなりすごいことです。今日も大きなトラブルがなく、教職員が子どもと向き合うことができ、学校が静かに一日を終えられたとしたら、その裏には、副校長・教頭の〝先回り〟と〝気配り〟がたいていあります。「うまくいっているときほど、陰の仕事は見えない」「目に見える問題が起きていないのは、誰かが問題を起きないように働いているからだ」とも言えるでしょう。
拍手は、起きないかもしれません。表彰されるような場面も、ないかもしれません。「ありがとう」という言葉も、あまり聞こえてこないかもしれません。でも学校には、ちゃんと残っています。「みんなが安心して過ごせた一日」という形で。
副校長の仕事は、成果が数字や拍手で返ってくるものではなく、何も起きなかった一日として積み重なっていく仕事なのだと思います。具体的な言葉はなくとも、校長や教職員の心の中には、確かに、信頼感と安心感が増しているはずです。
もし帰り道に、「今日、自分は何をしたんだろう」と感じたら、思い出してみてください。今日も学校が穏やかに回っていたなら、それはあなたの仕事が、きちんと効いていた証拠です。
目立たなくても、前に出なくても、学校を支える〝要〟としての役割は、確かにここにあります。
