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教育ルポ つなぐ お悩みカフェ

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お悩みカフェ⓬ うまい導入をいくつか持っておく

 

〈Q〉小学校教諭・20代の悩み
 授業の導入が大切だということは、経験的にもよく分かっています。最初の数分で子どもが引き込まれると、その後の理解も、集中も、雰囲気も変わる。ただ現実には、毎時間そこまで準備する余裕がなかったり、「今日はうまく入れなかったな」と思ったりする日も少なくありません。導入の大切さと、現実の難しさ。このギャップと、どう付き合えばいいのでしょうか。

〈A〉うまい導入をいくつか持っておく
 そのギャップを感じている時点で、あなたはもう「導入の力」を十分に体感している教育者です。だからこそ、ここからは〝現実に回る形〟を考えてみましょう。

 まず確認したいのは、導入=毎回、った仕掛けや完璧な準備が必要、という思い込みが、知らず知らずのうちに自分を苦しめていないか、という点です。

 「うまい導入だな」と子どもに感じさせる授業と言っても、決して〝派手さ〟は必要ありません。共通しているのは、子どもが「もう始まっている」と自然に感じられる入り口が、きちんと用意されていることです。

 例えば──

・全員がすぐ反応できる、短い問い

・「正解・不正解」を気にせず声を出せる場面

・テンポよく、考える前にまず動ける活動

 これらは、長時間の準備がなくても可能です。導入とは、「教え込む時間」ではなく、子どもを学びの流れに〝乗せる時間〟なのです。

 もう一つ大切なのは、導入は毎回うまくいかなくていい、ということ。「今日は入れなかったな」と感じる日があるのは、授業を一時間一時間、本気でやっている証拠です。途中からスイッチが入る授業だって、実際によくあります。

 実践的な工夫としては、「これは効いた」という導入を一つか二つ、引き出しとして持っておくのがおすすめです。忙しい日はそれをそのまま使う。余裕のある日に、新しい工夫を足す。それで十分回ります。

 また、子どもたちが今どんなことに興味・関心を持っているのか、日頃のおしゃべりの中で聞いてみたり、話題になっている動画や出来事を少し確認してみたりすることも、立派な準備です。導入は、机に向かって考える時間だけでなく、日常の中でも育っていきます。