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教育ルポ つなぐ お悩みカフェ

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お悩みカフェ➊ 保護者の一番の支えに

 

〈Q〉小学校教諭・20代の悩み
 自分のクラスの児童が不登校になってしまって……友達とのトラブルも確認されていないし、保護者自身も理由が分からない状況です。保護者と伴走していく上で、心がけるべきことは何でしょうか。

〈A〉保護者の一番の支えに
  不登校に直面した時、保護者の多くは、「このまま学校に行けなくなったら、わが子の将来は?」「親として、何か間違えたのではないか……」といった不安や自責の思いが一気に押し寄せています。まず大切なのは、原因を探すこと以上に、その気持ちを安心して出せる場をつくることです。

 例えば「今、一番ご心配なことは何でしょうか」と、率直に聞いてみるのはどうでしょう。学習の遅れ、友達関係、出席日数……不安の中身は人それぞれです。それを否定せずに受け止め、「そう感じるのは自然なことです」等と伝えるだけで、心が軽くなることも少なくありません。  

 次に意識したいのは、見通しを共有することです。「学校として考えられる選択」「出席や学習面で対応可能なこと」「学校以外の相談窓口」などを整理して伝える。それだけで、「分からない未来」が「話し合える未来」に変わっていきます。

 伴走する関係を築くために心がけたいのは、保護者を〝支援される側〟に固定しないことです。「ご家庭での様子はどうでしょうか」「おうちで、うまくいっていることはありますか」等とたずね、保護者の視点や工夫をうかがい、対話に招き入れていく。すると関係は、〝お願いする・される一方通行の関係〟から、〝共に考えるパートナー〟へと変わります。

 そして何より大切なのは、あなた自身が決して一人で抱え込まないこと。管理職や養護教諭、専門職などとも連携し、「学校全体がチームとなって関わっています」という形をつくることは、保護者にとって大きな安心材料になります。

 不登校への対応は「正解探し」ではありません。気持ちを分かち合いながら、信頼と希望を少しずつ重ねていく道のりです。保護者にとって「隣にちゃんと学校がいてくれる」という実感が、一番の支えになります。